夜空の鳥の日記

時にそこはかとなく、時につらつらと

幸せな記憶①

 ある女性に恋をした。彼女も僕に対して憎からず想ってくれているようだ。しかし彼女には他に好きな人がいるみたいで…。

ツルゲーネフの『初恋』。岩波文庫の表紙で思いっきりネタバレしている。少なくとも私はネタバレだと感じた。初めて読んだのが青空文庫で本当に良かった。

ネタバレは私の苦手なものの一つ。映画や小説の展開や結末、ゲームの謎解きなどだ。特にゲームは、進め方が全然分からなくなっても、ネットで調べるなんてことは絶対したくない。それをしたら負けだと思ってしまう。実際、どこの誰が書いたか分からない攻略法を見ながらプレイしたゲームは、おもしろくも何ともなかったからだ。情報源が明確な攻略本が出てるなら買ってもいいと思うけど、それでも悔しい気持ちは拭えない。やはり自分の力で答えに辿り着けるから楽しいのだ。何日も足止めされた謎を自力で解いて先に進めるようになった時の嬉しさや、キャラクターに隠された秘密を知った時の驚きときたら! 私は、あの瞬間の喜びを味わいたいのだ。それは思い出せば笑顔にさせてくれる記憶として、ずっと心に残るはずだから。