夜空の鳥の日記

時にそこはかとなく、時につらつらと

有職者が全て善で、無職者は悉く悪か

お店の人に覚えられたら、「あ、もうこのお店行けない」と思ってしまう。理由は簡単、「今日お休み?」という会話になるのがこわいから。スーパーやドラッグストアの店員さんのように、いつも行って何度もレジしてもらってるから、互いに見知ってはいるけど雑談には到らない…それくらいならいいが、メガネ屋とか床屋とか、商談モード以外に雑談モードが入ってくるお店だと、会話が難しくなってしまった。見知った人に偶然会って雑談モードに入ってしまった時も、身内と久しぶりに会った時さえも同様。

どうしてそのような会話の時、多くの人が「今日お休み?」と聞きたがるのだろう。それがあなたに何の関係があるのだろう。それとも、これがこの社会の挨拶なのだろうか。本当のことを知ったら、あなたはどんな顔をするんだろう。私は知っているよ。失業した人、働いていない人に対する人々の顔を。憐れむ顔、さげすむ顔、戸惑う顔、しらける顔。いずれにしても、空気が重くなるような表情をされることは間違いない。そして、まるでこちらが大犯罪を犯した極悪人みたいに、後ろめたい気持ちにさせられるのだ。私だって好きで仕事を失ったわけじゃない。このままじゃあまりにも恥ずかしいしかっこ悪いと慌てて就いた職は、どれも長続きしなかった。就職は焦って、急かされて決めるものじゃないと、うんざりするほど分かっているのにな。