夜空の鳥の日記

時にそこはかとなく、時につらつらと

傷口に触れる

人と会うことは、自分の恥をさらけ出すことだ。

人と会えば、必ずといっていいほど生活について土足で踏み込まれる。そのたびに、私は自分が悪いことをしているような気分にさせられる。私の返答は、多くの人が反応に戸惑いや難色を示すであろうものだからだ。

そして、人と会うことがますます嫌になっていく。

もう、作り笑いを浮かべる力も尽きてしまった。自らを守るための作り話でさえ、諸刃の剣となってこの心を切り裂くのだ。手の甲に自ら爪を立て、唇を噛み、顔も上げられず、惨めな時が過ぎ去るのをじっと待つだけ。

他にできる話はないのですか。

杓子定規に質問せずにはいられないのですか。

どうして、そっとしておいてくれないのですか。