夜空の鳥の日記

時にそこはかとなく、時につらつらと

トイレに行きたいのになかなか行けない状況

本当につらい。筆舌に尽くしがたい。

学校に通っていた時、授業中にトイレに行きたくなったら遠慮なく申し出ていいよと言ってくれた先生がいました。その先生自身が、かつてトイレに行けない状態が長く続き、膀胱がパンパンになってしまったことがあるからなのだそうです。おしっこを出したくても出せない、我慢を強要されるつらさを味わったんですね。

授業以外では特別かかわることもない先生でしたが、素直に感謝したかった。そして自分も、痛みや苦しみを知るからこそ人に同じ苦しみをさせない、そんな人になりたいと思いました。

やはり同じ苦しみを味わった人でなければ、他人の苦しみなんてわからないんです。理解しようとすることは出来るかも知れないが、本当に理解することは難しい。

 

私は昔から自分の意見や希望を人に伝えることが苦手で、「すみません、トイレに行きたいんですが…」と申し出ることも、「ちょっと失礼します」とさり気なく席を外すことも、容易には出来ませんでした。それゆえ、我慢し続けて限界寸前…いうことが、外に出たり人と会ったりするとしばしばありました。

ある時、そんな状況だった私と同席していた人に(というかその人が誘ってきた集まりでした)「あの時なかなかトイレに行けなくて、実は本当につらかったんです」と打ち明けたところ、「俺の同僚は9時間我慢したことがあるんだぜ」と、どういうつもりか他の人の話でマウントとってきました。

ああ、こいつに話すべきじゃなかったなと思いました。

悲しいけれど、こういう人もいるんです。そして、こいつはこの程度の人なのだと割り切るしかないんです。今後こういう人に対しては自分の本当の気持ちを明かすことは一切せず、何も期待しない。人は人。自分の思い通りには動いてくれません。苦しみに寄り添ってくれる人もいれば、そうじゃない人もいるということです。