夜空の鳥の日記

時にそこはかとなく、時につらつらと

人は、見ているよ、人を。

 人は思ったより他人のことなんざ見ちゃいないなんて、嘘よ、嘘。でなければ、あの視線は何? たまたま居合わせた真っ赤な他人についてあんなに詳しく述べられるのは何故? 「さっきそこにいた人さあ…」「そういえばあすこでこんな人を見てさ…」そのようなことがおびただしく話題にされているんだ。人は人なんて見ていないと、どうして言い切れよう。

前にも言ったかな。自分の行いは、それが善であれ悪であれ、必ず誰かが見ていると。