正史三国志 杜畿伝より杜恕の言葉。
自分の知らないところで勝手に旅行を計画されていたら、どう感じるでしょうか。ある日突然届いた、知らない人からのLINEのトーク。こわくて既読にできないでいたら、あれよあれよといううちに見覚えのない名前からのトークがたまっていきます。何のこっちゃと不審に思いつつよくよく確認すると、これまた心当たりのないグループ名。どうやら、私のLINEに友だち登録されている友人の一人が「旅行に行きたい」と言い出し、一緒に行きたい人を集めて勝手にLINEのグループを作った様子。何の一言もなく、私をグループに加えていたのです。
…ええと、皆と旅行に行きたいというのはあなたの願望ですよね。なぜそのメンバーに私を勝手に加え、それに私が同意している前提になっているのでしょうか。
私の出不精ぶりは、以前この日記にも書いたことと思います。体調の変化、トイレ、食事、ばかばかしい会話…。心配事があまりに多く、神経は常に引きしぼられた弓のよう。そんな私がどうして好き好んで旅行などに行けますか。まして一緒に暮らしている家族以外の人となれば。誰しもがあなたと同じように「旅行は楽しいもの」と考えているわけではないのですよ。自分が楽しければそれでいいのですか。自分の願望が叶い欲が満たされれば、それに巻き込まれた人がそれによってどんな気持ちになろうとおかまいなしですか。そんなに旅行に行きたければ一人で行くか、その計画に喜んで同意して同じ楽しい気持ちを共有できる人と行けばいいです。
「私、今度このメンバーで旅行に行きたいんですが、どうですか? もしOKなら、LINEのグループを作ってそこで話し合いたいと思ってるんです。」まず、このような一言があってもよろしいのでは? 誰かと共に何かをしたいと思ったら、まずその相手の都合や意見をうかがうべきだと私は考えます。
ちなみにそのLINEのグループのトークも、あろうことか私一人だけ置いてけぼりでどんどん話が進んでいく有り様。グループに入れるだけ入れて、あとは放置ですか。私は時間経過でアイテムがたまるスマホの放置ゲームですか。そんなことをしても有益なアイテムなんて何一つ手に入りませんよ。
この人は、人を見た目や職業で判断するような視野の狭い人ではないと思っていたけれど、もしかして、自分勝手で人の都合を考えられない人でもあるのでしょうか。いずれにせよ、迎合してまで付き合う気はさらさらありません。そいつは無理な相談だとお断りいたしましょう。それで嫌われたって痛くも痒くもないです。人の意見も聞けず受け入れることもできない小さな器、思い通りにならないとへそを曲げる、その程度の人だったというだけのこと。むしろ、そんな人から好かれる方が厄介です。そして、今回のタイトルに引用したものと似たような気分になった次第です。『彼らの間で調子を合わせることはできません。』